英語を教えているとき、たとえば「サッカー見るの好きですか?って英語でなんて言えばいい?」と問いかけると、さっと手を挙げてくれます。でも、みんながみんな、毎回、手を挙げられるわけではありません。そんなとき、ヒントにもならないようなヒントを与えます。「何から始まると思う?」と問いかけるだけです。これだけで「あっ!」と気づいて正しい答えを言ってくれることが多いです。ほとんどの場合、考えればわかるのです。でも、「分からない」と思った瞬間に思考は止まってしまいます。考えるきっかけを作ってあげる。そうすると、前に向かって思考が動き始めることが多いです。

ちょっと難しい問題にぶつかったとき、一気に答えを求めるのではなく、落ち着いて自分が分かるところを探す。そうすると、それがヒントになって答えにたどり着けます。

算数の文章題でも同じですね。足し算の文章題と割り算の文章題を1問ずつなら解ける。でも、足し算と割り算が一緒になった文章題になると難しく見えてしまいます。そんなときも、文章を一つ一つ読み解いていけば、必ず分かるはずです。