英語もそうですが、算数を教えるときも種蒔きをすることがあります。9月末、種蒔きをしました。種を蒔いておくと、自力で芽を出してくれることがあり、それが自信につながると考えています。

今回は、「9が4つあるといくつ?」「9が5つあるといくつ?」というのをやりました。1年生には少し難しいです。でも、「10が4つ」「10が5つ」なら楽勝なので、9ではなく10を使います。まず、キューブで10の塊を4つ作ります。次にそれぞれの塊からキューブを1つずつ引いて、9の塊を4つ作らせました。最後に、数えさせるのですが、1から順に数えるのではなく、「40、39、38、37、36」と数えさせます。「1から数えるより全然簡単だし、早いよね」というと「へー」という顔で驚いていました。「9が5つ」「9が6つ」も同じようにやらせて、「9×4が36」「9×5が45」「9×6が54」になることを確かめました。

  

9が10-1だと分かれば、99は100-1も同じ理屈です。そうすれば、133-99も33+1をすればいいだけです。1年生のこの時期に3桁の計算までやるつもりはありませんし、1回教えて完ぺきに理解するとは思っていません。ただ、9+9+9+9が難しい1年生のこの時期にやってあげるからこそ、「難しいと思ったけれど、工夫一つで自分にも出来るんだ」と思わせてあげられるし、「へー」と興味を持たせてあげることが出来ます。

計算を作業としてやるのではなく、数字のパズルだと思って、どんどん興味を深めていったもらいたいですね。そして、この「へー」という好奇心が花開くのを楽しみに待ちたいと思います。

 

実は、今週、「先生、キューブ、使っていい?」と言われました。どうしたのかと思ったら、「9が9個を確かめたい」と言って、自分でキューブを並べて本当に81になるのかを確認していました。自分の目と手で確認するというのも、本当の理解につながる大切な行動です。