「考えるの嫌い」と言っていた子が、カルコロというゲームをしているときに「私、考えるのが好きだから」と言っているのを聞いてしまいました!

 もうちょっと考えれば出来るはずなのに、そこで逃げて大人に答えを求める。そんなことが繰り返されてきたようです。トゥモローでは間違えることを奨励しています。「分からないじゃなくて、間違えて!待ってあげる」と言われて、本当に待たれてしまうので、その子も必死でした(間違えるって意外と難しいのです)。すると、あら不思議。たいてい、自力で答えられます。

 そして、考えていたら、方向性は違っても考えている事を受け入れてあげました。たとえば、「今日、何をしたの?」と訊いても、まだうまく答えられないのですが、最近は「ひみつ!」というテクニックを考えだしてくれました。「”ひみつ”って言うと、答えなくてもいいって思ったんでしょ?」と訊くとギクッとした顔をしていました。でも、それも「良く考えたね。考えられないって言っていたのに、考えることできてるじゃん」と褒めて、持ち上げました。

 ちょっと考えれば出来るはずなのに、出来なかったを積み重ねて、自分には出来ないと思い込むのは本当にもったいないです。逆に、ちょっと難しいことをちょっと頑張って出来れば、それは嬉しいですよね。口では「嬉しくない」と言いながら、出来た後はいつも嬉しそうな顔をしています。こうやって自信を積み重ねていくのでしょう。

 まずは「考える」という第一歩を踏み出しました。これから先の長い人生、考えることから逃げるのではなく、考えることを楽しめるようになってもらいたいですね。本人も頑張っていますが、お父さんお母さんが粘り強く接してくれているので大丈夫だと思います。