朝から来ている子がいますが、どこか楽しいところに連れて行ってあげるわけにもいかず、家でやっているドリル(チャレンジ)などをやる機会が増えています。さて、みんな一生懸命やっていますが、取組む姿勢には差があるようです。

 漢字練習をしながら”毎年、地球の森林が減っている”という文章を読んで、「先生、本当に減っているの?」と訊いてきたり、”ぼくはきれいな天の川をみた”という文章を読んで、「えーいいなあ、見てみたい」と言うような子たちは安心です。ドリルをしながら、いろいろなことを感じているので勉強をある意味楽しめています。

 私が心配するのは、作業として四角いマスに漢字を埋めて終わってしまう子たちです。学校の宿題をしているときもそうなのですが、作業として勉強をしている子たちは終わらせることを目標として勉強をしています。その子たちにとって、文章を読むことは無駄な作業ということになります。そのため無味乾燥な作業の繰り返しとなり、勉強がますます嫌いになるようです。意味も分からずやっていればつまらなくなるのは当然です。こういう子は注意が必要です。こういう子には、声を出して勉強をするように伝えています。平仮名を発音するのではなく、日本語として読むように伝えています。これだけでもかなり違います。お迎えが遅いとき、勉強が苦手な子をマンツーマンで見てあげることもあります。みんな、最初は声に出して読むのを嫌がりますが、そこさえ乗り越えてしまうと、お迎えに来たママにちょっと待っていてもらうくらい勉強を楽しんでくれます。

 このような時期なので、どのご家庭でもドリルをやらせる機会も増えていると思います。色々なドリルがありますが、ドリル作成者が保護者向けにどのように使用してもらいたいかを丁寧に説明してくれています。「はじめに」などで書いてある事が多いです。いわゆる取扱説明書なので、しっかり読んでドリルの意図を理解したうえで、子どもに取組ませたいです。ドリルを終わらせるのが目的ではなく、ドリルを通して賢くなる事が目的なはずです。