学校で時計の読み方を習ってもすぐ忘れてしまったり、時間の感覚が乏しい子が多いなと感じることがあります。土日に通っている習い事が何時から始まるのか、何分やるのか分からない子もいます。

 もうずいぶん昔のことなので、私自身が時計の勉強をしたときにどれぐらい苦労したのか記憶にありません。ただし、好きなアニメが始まるから、その時間までに必死に家に帰ったという記憶はあります。親に言われた時間は忘れても、アニメの時間は覚えていました・・・。昔の子どもにとって、時計の勉強はとても役に立つ大切なことだったのかもしれません。

 しかし、今の子ども達はほとんどの番組を録画してもらっていています。好きな時に好きな番組を見られる環境が整っており、時間を気にする必要はありません。アニメが始まるまで「まだ10分ある」「あと10分しかない」というようなことを気にする必要もありません。それどころか、ネットで好きなだけ好きなものを見られる環境があります。

 時計を読むのが苦手で時間の感覚に乏しい子は、メリハリがきいていない子に多い気がしています。時間を管理するということは、自分を管理する第一歩です。登校する(家を出る)時間、朝起きる時間、ゲームをしていい時間、テレビを見ていい時間など、しっかり意識してメリハリのある生活していけるといいですね。