子ども達に、ケストナー著『飛ぶ教室』の一節を読ませて、絵にしてもらいました。まだ1年生が自力でやるのは厳しいので、みんなで協力してホワイトボードに描いてもらい文章を理解するプロセスを体験してもらいました。1年生にとっても良い経験になったと思います。

 初めに「“壁伝い”ってなに?」と子ども達に訊かれましたが、「考えて」と突っぱねました。分からないと思っていた“壁伝い”も絵を描くために繰り返し読んでいくうちに、理解ができたようです。

 知らない言葉があると、理解を諦めてしまう子が多いですが、知っている部分をしっかり理解すれば、辞書を使わなくても理解できることを理解してくれればなあと思います。

 子ども達が楽しそうにやってくれたので私も嬉しかったです。こういう経験を切っ掛けにして、一人でも多くの子どもが本に興味を持ってくれたらなあと思っています。

 今は待っていれば楽しみを与えられる時代ですが、自分の頭の中で想像できれば読書も楽しくなりますし、主体的な生き方につなげていけるはずです。