子供たちを見ていると、話をしっかり聞けるということはとても大切だなと感じらさせれれます。学校で習ったばかりの漢字が宿題に出て、漢字練習をしているとき、意味を分からずに書いていることがあります。そんなときは「学校で先生の話をしっかり聞いてきなさい」と丁寧に指導します。1年生は先生の話を聞く練習期間だという人もいます。大切なことやポイントは必ず口頭で説明してくれるからです。また、意味を理解せず機械的に覚えると、とても忘れやすいです。

 テストでよい点数を取るためには、学校で(塾でも)先生の話をしっかり聞いておく必要があります。最近は先取りで学習をしている子もいるので、話を聞くことの重要性が分かりにくくなっています。実際、先生の話なんて「聞いてなくてもできる」と思っている子もいます。しかし、私が見る限り、やはり話をしっかり聞ける子の方が総じて賢いです。

 では、「どうすれば話の聞ける子になるのか?」ということですが、テストの結果で褒めたり叱ったりしても、子どもとしてはどうしていいのか分かりません。(隣の席の子と同じように授業を受け、同じように宿題をやっているわけですから!)

 やはり、普段から学校の出来事を話題にし、先生の話をしっかり聞けていたら「よく話が聞けていてえらいね」と褒めるのが遠回りのように見えて一番の近道だと思います。

 毎回90点以上を取り続けるのは難しいかもしれませんが、毎日先生の話をしっかり聞くことは自分の意志でできます。

 気をつけていただきたいのは、人の話を聞くというのは小学生になれば自動的にできることではない、ということです。年少さん、年中さんのころから、話を聞くことをうまく意識させてあげることが大切です。聞くのは先生の話だけではありません。周りの、年が上のお兄ちゃんお姉ちゃんの話を聞くことも大切です。

 我が家の次女の場合は、同じ保育園の一つ年上の子がいろんなことを教えてくれました。なので、「おぉ、また〇〇先生から教えてもらったの、良かったね。〇〇先生の話をしっかり聴けていてえらいね」とお友達のことを家庭内でふざけて「先生」と読んでいました。実際、我が子にとっては何でも教えてくれる大切な先生だったのです。

 話をしっかり聞ける人は大人になっても上司や先輩からも可愛がられることでしょう。小学生になったり、社会人になれば、自然にできることではなりません。(年中さんだろうが、小学生だろうが)今から、人の話をしっかり聞けるようにしていきたいですね。そのためにはまず、親である我々が子供の話に耳を傾けなければなりません。 子どもは親のいうことはなかなか聞きませんが、親のやっていることはよく見ています。