コロナ禍ではありますが、夏休みはいろんなところに連れて行ってあげることができました。最後はバルシューレもヨガも開催することができ、退屈することなく夏休みを有意義なものにしてあげることが出来たと思っています。

 さて、「砂利道で決して走らせない親がいる。子供は実際に砂利道で転んで初めてたくさんのことを学ぶ。そういうチャンスを奪われている子は運動において成長が遅くなる」という話をバルシューレを教えてくれた杉本んさんから聞きました。私も目の前で我が子が砂利道を走って怪我するのは見たくないです。しかし、杉本さんの話は実際に砂利道で転ぶ転ばないではなく、失敗をさせないということなのだと思います。成功ってなんだろう?失敗させないことが成功なのだろうか?その話を聞き、私も色々と考えさせられました。

 100段に到達することが1つのゴールだとして、絶対に失敗しなように99段目までお膳立てしてやり、最後の1段だけ登らせて成功を喜んでいる(あるいは、失敗しなかったとホッとしている)親が増えてきているような気がしています。つねに、子どもの行動が目に入ってしまう状況にあるから、致し方がない面もあると思います。しかし、ほぼ失敗がない状態から1段だけ登って成功と言えるのでしょうか?そもそも、それは成長につながるでしょうか?何か学べたり、経験を積めたりするのでしょうか?

 一方で、50段目あたりから、時間はかかっても地道に10段登っては5段落ちるなどの小さな成功と失敗を繰り返している子がいます。時間はかかるかもしれませんが、多くの経験をすることができるでしょう。仮に最後の最後、100段目で失敗したとしても、50段から99段まで自力で登った経験は大きな自信になるはずです。もう一回チャレンジ出来ないはずがありません。

 親が子供の成功を望むのは当たり前ですが、最後の1段を上るだけでは、テープカットだけをするようなものです。それではそれだけの経験値しか得られません。失敗だって大切な体験です。それどころか、失敗から学ぶことの方が多いはずです。それは大人である我々が子どもより良く知っているはずです。大人になったら失敗が減るわけではなく、大人になっても失敗だらけなはずです。

 そうであればこそ、失敗から何を学ぶのか、失敗をどう解釈して有意義な経験に変えるためにどうしたらいいのか、そんな視点で子供を育てていくことが大切だと思います。また、親の側も失敗の解釈を前向きに変えてあげる過程で、失敗に対する対処であったり、前向きな捉え方を上達させることができると思います。

 失敗や間違えを成長の糧にして子どもと一緒に成長していきましょう!

 最後になってしまいましたが、ヨガの新倉先生、いつもいろいろと子供たちに教えていただきありがとうございます!ピクトグラム、子どもたちはかなり楽しんでいましたね。バルシューレの杉本先生も考える機会を与えていただきありがとうございました!冬休みもお願いします!