今夏も「うみんちゅきっず」に参加して海で徹底的に遊ばせてもらう予定でしたが、台風の影響により中止。楽しみにしていただけに本当に残念でした。その代り、室内プールへ。ウォータースライダーもあり、子ども達は大喜び。平日で空いていたこともあり、2時間半、とことん楽しむことが出来ました。

その中で一人、懸命にバタ足の練習をしている子がいました。頑張って練習をしているのですが、プールの底を蹴ったり、壁を蹴った直後以外、全く前に進みません。バタ足をしても前に進まないから、すぐに足をついてしまい、バタ足の練習をしているつもりだけど、壁やプールの底を蹴る練習にしかなっていませんでした。今日は遊びに来ただけですし、スイミングのコーチでもないので特に教えるつもりはなかったのですが、そこまで頑張る気持ちがあるのならと思い、声をかけました。

そして、「水面を蹴るのではなく水を押し出すイメージ」ということと、「最後まで絶対に足をつけるな」というアドバイス(?)をしました。1回目はすぐに足をついてしまい、初めからやり直し。やり直さなければならないと分かると、必死でバタ足をしだしました。するとだんだんと前に進んでいき、辛いながらも顔が喜びで満たされてきました。それが頑張る勇気になり、12.5メートルをバタ足で初めて泳ぎ切りました!かなり疲れただろうから、あと2回か3回やって今日はお終いかなと見守っていたら、なんとそのあとも10回近く練習していました。本人も上達している自分を実感できたのでしょう。もちろん、12.5メートルをバタ足で泳ぎ切るタイムもドンドン早くなっていました。

大人になると結果や成果が見えにくくなってきますが、子どものうちは結果が見えやすいので頑張りやすいですね。正しい方法で頑張れば結果がついてくることを、どの子にも理解してもらいたいです。プールに連れて行くのは、少し怖かったのですが、連れて行ってあげた甲斐がありました。