先日、小学生新聞を子ども達に読んで聞かせました。今回の記事は、食品ロス。10月16日が「世界食糧デー」なので、毎年、この時期に食品ロスについての記事が掲載されているようです。

まず、「食品ロスって何か分かる?」と問いかけると一人だけ「なんとなく分かる」という子がいました。読み始める前に、「これから新聞読むけれど、食品ロスが何か分かったら、すぐに教えてね」と伝えて読み始めました。

「・・・日本ではまだ食べられる食品が大量に捨てられる”食品ロス”の問題があります。日本ではまだ食べられる食品が大量に捨てられる”食品ロス”の問題があります」。同じ場所を2回読んであげると、ほとんどの子が「あっ!」と言って気づいてくれました。気づいてくれたので、子ども達に説明してもらってから、記事本文を読み進めました。

日本の人口の7倍の人が世界では飢餓に苦しんでいること。食料を十分に作ってない日本では、お金を出して他国から食料を買っていること。それにもかからわず、年間に650万トンもの食料が廃棄されていること。1トンというのは、25kgの子ども40人分の重さであること。そんなことをかみ砕いて説明しながら読みました。最後は、「みんなはどう思った?何が出来る?」ということを問いかけてお終いにしました。

お母さんがお迎えに来たとき、どんな内容だったかしっかり説明している子もいて嬉しく思いました。でも、それ以上に、難しく知らない言葉だって、話を聞いていれば分かるんだという気付きを与えることに成功したことが私にとっては一番の出来事でした。

学校は基本的に「知らないこと」を先生が教えてくれる場所です。それなのに、知らない言葉が出てきた瞬間に思考停止してしまう子がかなりいるようです。話さえ聞いていれば、たいていのことは分かるはずです。

また適当な記事があったら、新聞の読み聞かせをしてあげたいですね。

 

 

この記事を読んでから、おやつを残す子がいると「あー、もったいない」という声が以前よりも大きくなりました。子ども達の心に響いたようです。