少し時間をかけて漢字練習のやり方を勉強しました。普段から、漢字練習の宿題を作業としてやるのではなく、読み方はもちろん、漢字(熟語)の意味をしっかり意識して、漢字練習をしなさいと伝えています。それでも、宿題を終えたばかりなのに、分からない言葉だらけという子がいます。これでは何のために、宿題をやっているのか全く分かりません。

そこで、昨日はみんなが知らない漢字を練習させて、その直後にテストを実施しました。何点取れるかが問題ではなく、漢字の練習をする際に漢字や熟語の意味を知っていることがどれだけ大切かということを理解してもらうための漢字テストです。問題は全部で15問。最初の5つは読み方も意味も教えません。次の5つは読み方だけ、そして、最後の5つは読み方も意味も教えました。たとえば、「『呼吸』はこきゅうだよ。息を吸ったり吐いたりすることだよ。みんな呼吸は口でするでしょ?だから口偏がついているんだよ」ということも伝えました。

漢字練習の様子もしっかり観察しました。テスト前の漢字練習の時点で、結果はほぼ見えてしまいました。良く出来た子は、漢字練習の時点で工夫を凝らしていました。下の画像を見ていただくと分かりますが、指示をされずとも、シッカリと振り仮名を振っています。そして、すでに自分が書ける漢字は書かず、まだ習っていない漢字に集中しています。もちろん、テキパキ書き進んでいました。

逆にシンプルだからという理由で、読み方も意味も分からない漢字から練習していた子は、かなり苦戦していました。漢字練習において、意味と読み方がいかに大切かを、自分たちの経験をベースに理解を深めてもらえたらなあと思っています。

また、書けないけれど、知っている(読める)漢字は少し練習をすれば書けるようになるようでした。学校で習う前に、読めるようにしておいてあげることも大切なのだろうなと感じました。

学校の宿題で子どもたちは同じ程度の時間を投資していると思います。同じ時間を投資しているのであれば、なるべくリターンは大きくしてあげたいですね。リターンが小さければ、漢字練習なんて意味がないと思うのも当たり前ですね。