小学生向けケーススタデを作成しさっそく試してみました。終わった直後に「いまの面白かった」「今度は、登場人物に私を使って!」という感想が聞こえてきたので、取りあえずは成功だったようです。

 主人公の「私(僕)」が見聞きした事柄から、何をどう判断して、どんな行動を取るべきなのかをみんなで考えました。

 ストーリーは極めてシンプルです。ありがちなお話です。

 「下校時に体操袋を校舎の脇に置いて花に水やり、戻ってきたら自分の体操袋が濡れていた。すると同じクラスの子が『隣のクラスの(ちょっとやんちゃな)子がやったんだよ』と教えてくれた」

 短絡的に、わざとやったに違いないと思い込むのではなく、たまたま水をこぼしただけだったとしたら、「自分の感情はどう変わるのか?」など、ちょっとずつ視点を変えて、比較をしながら考えを深めていきました。ある子は「なんでそんなことするの?と言う」と言っていました。それを聞いて「そんなこと言えない・・・」という子もいて、じゃあどうするのか?ということも考えてみました。

 写真は公園から教室に戻る前の駆けっこの様子です。子どもは駆けっこが本当に好きですね。