学校がお休みだったので、漢字練習を0から10まで見てあげることができました。実は、漢字が苦手な子は漢字が得意な子と同じくらい、あるいはそれ以上に一生懸命練習しています。しかし、結果が伴わないので「漢字、いやだなあ」と思いながら、一生懸命やっています。ただしそれは、闇雲にやっているだけなので、結果につながりにくいです。

 新しく習った漢字を5回ほど練習した直後に、その漢字を隠して、「今の漢字をもう一度書いてみて」というと全く書けないことが多いです。何という意味の漢字を練習していたのかも分かっていません。観察していると物凄く丁寧に書いています。が、結局、終わらせることが目標となっているのです。

 やはり意識を変えてあげる必要があります。一度書いたら、書いた字をノートなどで隠してから書く。書けないからといって叱る必要は一つもありません。これを丹念に毎回繰り返す。それだけで漢字を覚えるまでの練習量が激減しました。本人も最初は半信半疑だったようですが、実際に書けるようになって本人が「5回で書けた・・・」と驚いていました。

 2年生になると画数が増えるので、覚えるのが大変になってきます。そんなとき「書」という漢字には、どんな字が隠れているかを意識させてあげるともっと効率がよくなるはずです。漢字が苦手な子は「外」という漢字が、カタカナの「タ」と「ト」で構成されていることにも気づきません。一画一画の線は見ていますが、カタチが見られていません。意識する方向を変えてあげるだけで随分変わります。「何度練習しても覚えられない」というのは、本当に心に毒です。

 自信を失うために練習をさせてしまっては本末転倒です。 折角一生懸命練習しているのですから、結果につながる練習をさせてあげたいですね。