完ぺきに出来たら100%のところを、子どもなりに必死に頑張って30%出来た(or 30%しか出来なかった)とします。

A. 30%しか出来なくてかわいそうだから、周りの大人が見えない手を使って助けて100%出来たことにしてあげる。

B. 頑張って30%やり遂げたことを受け入れ「今日は一人で頑張って30%できた。今日は手伝ってあげるけれど、来週は35%まで頑張ろうね。そして、誕生日が来るまでに一人で出来るようになろう」と伝える。

 AとBのどちらが優しくて、どちらが厳しいか。簡単に決めることは出来ません。伝え方1つで優しいか厳しくないかも変わります。ただし、出来ていないことを伝えることのが苦手な人、あるいは叱責になってしまう人が多いように感じます。だから、Bの方が厳しいと感じる人が多いのではないでしょうか。

 結果を見て出来なくてかわいそうではなく、「これまでは出来なかったけれど、今回は30%出来た。次は、〇〇%頑張ろう」というふうにプロセスに目を向けることが大切だと思います。フォーカスするポイントをずらすことにより、子どもも出来てないことの指摘を叱責と捉えることが減ると思います。

 出来ていないことをうやむやにせず、頑張って出来たことを受け入れて、次につなげる。出来てない我が子を見るのはつらいですが、とても大切なことだと思います。

 実はこれ、ゲームと同じです。出来なかったら、ゲームオーバーです。厳しいですね。でも、やる気を失うでしょうか?「ステージ7まで来たら、次のステージに進みたい」と思うのではないでしょうか?出来てないのに、出来たことにしてくれるゲームに熱中できるでしょうか?

 自分が出来ることを自分でやろうと思い、出来ることが一つ一つ増えることを喜べる子どもはBのような環境で育った子に多いように思います。我が子が”少しずつ“成長するプロセスを楽しみましょう!