飲み込みが早い子、そうではない子、色々いると思います。残念ながら、飲み込みの早い子のほうが、出来る子と思われてしまいがちです。が、それまでにどんな経験をしたかによって、差が生まれるのは当たり前です。それまでに似たようなことをやったことがなければ、スムースにできないのは当たり前です。飲み込みが遅いからと言って焦る必要はありません。

 さて、小学校低学年の間、特に1年生の間は、テストが出来た出来なかったはあまり気にしなくてもいいのではないかと思います。そもそも、やっている内容が内容なので、テストの点にあまり大きな差は生まれないように感じています(逆に言うと、テストが良いからと言って安心するのもあまりよくはないように思います)。

 返却されたテストをすぐにしまってしまえば、友達に点数がばれることもないので、テストの点数が悪いからといって、友達からバカにされることもないと思います。お子さんも学校生活で自信を失うことはないでしょう。先生の話(授業だけでなく帰りの会で何を話したかなど)をしっかり理解していることのほうがよほど大切だと思っています。

 逆に、先生の話を分かっておらず一人だけ違う行動をとって叱られたり、体育の授業で先生の指示がわからずペアを組んだ子に文句を言われたりして、悪目立ちしてしまうことのほうが、学校生活で自信を少しずつ失っていく要素となっていくように感じます。

 そういう視点から、小学校入学前にしっかりやっておくべきことは、お勉強ではなく、親子の会話だと考えています。保育園から家に帰るまでの5分ほどの会話でも十分です。 保育園の先生がどんな話をしてくれたのか、友達と何をやって遊んだのか、もしも嫌なことがあったのなら、嫌だった気持ちを受け入れつつ、「どうして、その子はそんなことをしてきたんだろうね?」と一緒に考えてあげたりする。そんなことが大切だと考えています。

 毎日が同じなんてことがあるはずありません。それでも、保育園の生活には慣れきっていて目新しさがないかもしれません。そんなときは、やはり家族でいろいろお出掛けして、生活にアクセントをつけてあげることが大切だと思います。そうした活動がバラエティーに富んだ会話につながります。この先、少しずつ気温も下がってきて過ごしやすくなります。一緒にいろんなところにお出掛けしてみてください。親子の会話をはずます機会はたくさんあるはずです。

 月曜日に生活発表をさせているような保育園であれば、「昨日のことを話してみようね!」と保育園に行くまでの道のりで打ち合わせをすることも可能ですね。人に伝えるのが上手になるはずです。やっていない保育園でも、「保育園の先生に昨日のことを話してごらん」と言って打ち合わせをしてもいいと思います。上手に伝われば、伝える喜びに気づくはずです。喜びや楽しさに気づけば、飲み込みの遅さなんて関係ありません!

 写真はプライベート写真です。山梨に行って、葡萄狩りと初SUPをしてきました!家族みんなが楽しめました。新しいことにチャレンジしてみましょう!