暗くなるのが本当に早くなりました。今週は雨が多くてあまり外で遊ばせてあげられませんでした。それでも、この半年の間に、1年生たちは本当によく走れるようになりました。7月くらいまではすぐに諦めて足が止まっていたのに、8月頃からは氷鬼も1年生だけで、上級生を捕まえられるようになりました。「出来なかった」「無理だった」に慣れさせたくないから、私も我慢して待ちます。たいていの場合、最後はちょっとしたラッキーが重なり、なんとか捕まえることができるのです。

 さて、先日、BSで『遊びの科学』という番組が放送されていました。ハムスターは子供時代にかなり激しい遊びを経験するらしいのです。大人になり単独で暮らすハムスターは縄張り争いをするのですが、十分に遊びを経験したハムスターの場合、負けても時間の経過とともに立ち直ることができるそうです。しかし、遊びの経験が足りないハムスターが敗北を経験すると、強い不安感を示し、自分よりもおとなしく小さなハムスターからも逃げてしまい、なかなか立ち直れないとのことです。遊びの中で勝ち負けを経験しレジリエンスを育むということは、ハムスターの世界でも大切なことなのですね。

 私も氷鬼に参加することがありますが、あと一人捕まえれば終わりというところで、全員が解放されていく様は完成目前の積み木がガラガラと崩れていくときのようなショックです・・・。子供たちは私以上にショックを受けているはずです。子供たちにとって、遊び以上に大切なことはありませんからね。それでも、諦めずに必死に追いかけている姿を見ていると、こうやっていわゆるレジリエンスが育まれているのだろうな、と感じます。

 お子さんが失敗(負けや間違え)を経験したら、それはレジリエンスを育むチャンスかもしれません。いや、そう思いましょう!お父さんお母さんがお子さんの失敗(負けや間違え)を前向きにとらえてあげることが、何よりも大切なのです。失敗をせずに大人になった人はいないはずです。成功を続けさせるよりも、失敗から何をどうやって学ぶかを教えてあげるほうが何倍も有意義だと思います。

(10月にFBにアップした内容です)