金子みすゞさんの詩をタイトルを伏せた状態で読ませて、タイトルを当てるゲームをやりました。子どもたちには「あなたなら、どんなタイトルつける?」と問いかけました。

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ひとりになった一人になった。

むしろの上はさみしいな。

わたしは知らない

あの子が先よ。

だけどもだけども、さみしいな。

お人形さんも

ひとりになった。

お人形だいても、さみしいな。

あんずの花が

ほろほろほろり。

むしろの上はさみしいな。

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 考えることをもっともっと楽しんでもらいたい。「(見た瞬間に答えが思い浮かばなかったから)つまらない」では困ってしまいます。私も初めから答えがぴったり合うとは期待していません。まずはノーヒントで考えてもらい、思考が止まりかけたら、小さなヒントを与える。そんなことを繰り返していきました。正解を期待されたら、子どもたちもつらい。どんな答えでもいいのです。考えることが大切なのです。

 しっかりイメージ(読解)できれば、もちろんそれに越したことはありません。しかし、「読んでも分からない」という前に、分かろうとして読んでいない子もいます。さーっと字面だけ目で追って「なぜだろう?」という引っ掛かりがなければ考えることができません。

 今回みたいにクイズ形式にすることによって、私のヒントをとっかかりに楽しく考えることが出来たみたいです。正答を言えた子はいませんでしたが、子どもたちが「楽しかった!またやりたい」と言ってくれて嬉しかったです。子供達の期待に応えるため、なんとかよい詩を探してみたいと思います。