1年生が少しずつ漢字の知識をつけてきたので、漢字はなぞなぞに似ているんだよ、ということを半分遊びながら教えました。まず、1年生には読めないだろう漢字「光線」を見せて、「これは“こうせん”と読んで、光の線ってことだよ」と簡単に説明しました。

 次に、「日光」を見せ、「じゃあ、これは読める?右の漢字の読み方は今教えたし、左の漢字はもう習っているんだから、間違えてごらん」と言って、間違えてもらいました。大切なのは、まだ習ってない漢字が混ざっていて、読めなくてもいい熟語だということです。みんな堂々と「にちこう?」「じつこう?」などと間違えてくれました。一人「にっこう?」と言ってくれた子がいました。

 「にちこう、じつこう、にっこう、どれが正解だと思う?そして、それはなんで?」と確認しました。すると、「にっこう」と答えた子が「“にっこう”だと思う。聞いたことがあるから」と答えてくれました。そして、意味もしっかりと当てることが出来ました。知っていたのではなく、「当たった」感があるのですが、この「当てたい」という気持ちが大切なのです。

 これが楽しい漢字の勉強の仕方です。みんな、楽しんでくれたようです。語彙が多い子は普段の学校での漢字学習においても、これに近いことを自分の中でやっていることが多そうです。完全に知っている必要はないのです。なんとなく聞いたことがあるだけで、習ってなくても当てることが出来るのです。教えてもらう直前に、読み方を自分の中で当てることが出来れば、押し付けられた勉強ではなくなり、前向きに取り組めるようになるはずです。


 写真は埼玉県にある天然のスケートリンクです。探せばいろいろと面白いところがありますね!