今年の夏休みは例年以上に子どもたちを連れまわしてしまいました。夏休み最初の2週間は疲れたと言って泣き言を言っていた子も、どんどん上級生と一緒に遊べるようになっていき、本当の小学生へと成長してくれました。

 私はトゥモローの子どもたちと共有の体験を積み重ねたいのです。 共通の体験を積み重ねれば重ねるほど、子どもたちにいろいろなことを教えやすくなります。新しい言葉や概念を教える時に、「ほらっ、あの時の〇〇だよ、覚えてるでしょ?」と言えば一発で理解できます。

 そして、実際に見たり触ったり体験することにより、多くの疑問や不思議がわいてきます。教科書を通してのみ学ぶのではなく、部屋の外にこそ、たくさんの学びがあることを知ってもらいたいのです。移動時間も必然的に長くなりましたが、移動しているときはオーディオブックを聞かせたり、『子ども電話科学相談』を聞かせたりしました。アジアゾウとアフリカゾウは鼻の形が違うということを聞き知ったので、年末に多摩動物公園に行ったら実際に確認してみようってことになりました。図鑑などで知ったことが実際に本当だったと知ったとき、好奇心はますます活性化されていくのだと思います。

 『子ども電話科学相談』の良い所は、専門家たちが子どもたちの疑問を心から喜んでいるところです。最近の子どもたちは「質問する子=出来ない子」と思っているようで質問することを恐れているように感じます。放送を聞いて、すごい大人たちが子どもたちの疑問を歓迎していることが少しでも分かってくれたら嬉しいです。そして、子どもだけでなく、大人がこの放送を聞くことにより、子どもだった時の素朴な疑問の持ち方を思い出して、わが子と一緒に「どうしてだろう?」「不思議だね」と話せるようになったら、子どもたちは本当に幸せだと思います。毎日が楽しいことでいっぱいになると思います。

 子ども(人)は知りたくもないことを教えてもらってもありがたくありませんが、少しでも疑問に感じたこと(興味を持ったこと)であれば多少難しくても喜んで教えてもらいます。だからこそ、まずは疑問に感じる体質にしてあげたいですね。

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