Eテレを見ていて、「春眠暁を覚えず」という言葉が流れてきました。そこまでは中国語読みをしていたので、「つまらないなぁ」という表情で見ていた子たちの表情が変わりました。「あっ、知ってる」「覚えたやつだ」と口々にしてテレビ画面への興味を取り戻した瞬間でした。
次は『春望』。これも中国語読みのあと、日本語になりました。まだ『春望』を暗誦していない1年生は日本語になってもつまらなそうな顔をしていましたが、暗誦を終えた子たちは、一緒に声を出して読み上げ、さらに解説も興味を持って見ていました。
こういう様子を見て、音読暗誦は間違いなく子どもたちの興味の対象を広げているのだなと安心しています。そして、今は銀杏の木が奇麗に黄葉しています。銀杏の葉が舞い落ちるのを見て、「葉っぱが落ちた」ではなく、「金色のちひさきとりのかたちして、銀杏散るなり夕日の岡に」を思い出してくれたら素敵ですね。
中原中也の『サーカス』を暗誦させていますが、家族で金沢へ行ったときに、『サーカス』のモデルとなった木を見に行ったと卒業した子のお母さんから連絡をいただいたこともあります。本当に嬉しくなります。 音読暗誦をうまく活用して、感受性を豊かにし、世界を広げていってもらいたいと思っています。



