夏休みを通して、多くの子が成長したなと実感しています。毎日、しっかり体を動かして遊んだのはもちろんですが、遊びだけでなく学びもしっかりやっています。今回は学びの面でのことを書いておきます。ちなみに、「いっぱい遊んで疲れたから、今日はお勉強なしね」ということはトゥモローではありえません。楽しい思いをしたからこそ、しっかりと日記に書き残してもらいたいですし、勉強もしなければバランスが取れません。「疲れたから」を理由にしていては、子どもがやらない理由を探し始めてしまいます。やると決めていることはやることが大切です。もちろん、いつもの8割にしてあげることはあります。

 さて、夏休みは時間がたっぷりあるので、子どもたちには「夏休みのプリント」というのをやってもらっています。何をやっているかといえば、一言で言えば数字を使ったパズルです。パズルなので何度も何度も試行錯誤をしなければ解けません。シンプルな足し算なので、1年生にもやってもらっています。慣れてくると自分で確認できるので「間違っているよ」と指摘されることはなくなりますが、1年生は大変です。何度間違えても答えは教えません。持ってきた答えを一緒に計算して合っているかどうかを確認をして、「いいねえ、間違える回数が増えてきたね」「もうちょっと!」「おー、近づいてきたよ!!」などと声をかけてあげます。

 そして、これは間違えるための練習でもあります。たくさん間違える子が「もうちょっと」「頑張ってるね」などと励まされるのです。そうは言っても、最初のうちは間違えられません。そりゃあそうです。自分たちよりももっと難しいプリントをやっているであろう上級生は私に「間違っているよ」とはあまり言われないからです。1年生に確認すると、今年もやはり勘違いしていました。なので、「上級生たちは間違えてないように思うかもしれないけれど、それは違うよ。なんでだか分かる?自分の机とあの子の机を見てごらん。どっちの方が消しゴムのかすがたくさんある?」と1年生を集めて話をしました。そうなんですね。上級生は答えを自分で確認をしているから、「これは違う」と思ったら答えを消して再度違う数字を当てはめているのです。だから、消しゴムのカスが大量です。それだけ試行錯誤をしている(間違えている)という事なんです。それを知ってから、間違える頻度が上がり、あっという間に答えに辿り着けた子がいました。本人はかなり嬉しかったようで、難しい(時間のかかる)プリントであるにもかかわらず「次のをやりたい!」と元気よく言ってきてくれました。大きな自信を掴んだ瞬間ですね。

 出来たときは本当にみんな嬉しそうです。今はまだ「頑張ったら(頑張らされたら)できた」ですが、それを上級生たちのように「自分ならできる」に変えてやりたいのです。