学校の宿題で下の画像のような問題が8つほど出されている子がいました。真ん中のマスに平仮名を1文字入れて、縦と横それぞれで3文字の言葉を作るという問題でした。

 そんな宿題を出されていた子が「むずかしい~」と唸っていたので、様子を見て見ると、半分くらいは出来ていました。でも、どうしても解けない問題があるようでした。そこで、ヒントを与えました。ヒントといっても、自力で答えを出すためのヒントです。

 どんなヒントかというと、「“あ”から順番に一文字ずつ入れていってごらん」というものです。「おあば」「おいば」「おうば」とやっていけば、必ず答えに辿り着けます。実際、しばらくすると、「出来た!」と声を挙げてくれました。実は、このやり方はしりとりで詰まった子をヘルプするときと全く一緒です。たとえば、「か」から始まる言葉が見つからないとき、その子と一緒に「かあ」「かい」とやれば、「あっ、貝!」となります。

 こういう間接的なヒント(試行錯誤の仕方)によって、子どもたちは「自分で出来た!」→「自分で出来る!」と強く感じられるようになります。自信がつくわけですね。想起をする練習にもなります。また、一つ一つやればいいんだと分かれば、パッと答えが思い浮かばないときに、「これ以上何をしたらいいのだろう・・・(答えが思いつかない・・・)」と無駄に苦しむ必要がなくなります。

 勉強とは一見関係なさそうに感じる方もいるかもしれませんが、勉強が得意な子たちを見ていると、みんないろいろと試行錯誤をしています。一方、勉強を苦手としている子たちは一瞥して答えが思い浮かばないと手が止まります。カルコロという計算ゲームをやらせても、上達が早い子たちは一つ一つすべてを計算しています。上達が遅い子たちは1回2回計算して後は他の子が答えを出すのを待っています。

 試行錯誤をする過程の間違いを失敗と捉えて立ち止まってしまうか、これは違うから次のをやろうと前に進むか。大きな違いになると私は思います。間違えても頑張っている姿を応援してあげましょう!いま、まさに試行錯誤をしようとしているのです。