新しい言葉を教えるということは、単に語彙を増やすことではありません。それは、その子がすでに持っている知識や経験に新たな意味を結びつける行為です。子どもが理解している世界と新しい言葉を関連付けることで、その言葉は単なる音や文字ではなく、実感を伴う概念として定着します。
例えば、「果物」という言葉を教える場合、子どもが「りんご」を大好きでよく知っているのであれば、既知のりんごを通して果物の概念に繋げることができます。さらに「収穫」「栄養」「季節」といった言葉も、子どもの体験や知識に重ね合わせることで、より深く身につけていくのです。
「フント」というドイツ語の意味を「ドッグという意味だよ」と説明しても、子どもたちには分かりにくいのです。「犬(わんわん)のことだよ」と、子どもたちのよく知っている言葉に引っ掛けてあげることが大切なのです。
春になったらいちご狩り、秋になったら葡萄狩りなどと、季節に合わせたアクティビティを家族で楽しみながら、知識と経験値を増やしていくことで、親ではない大人(学校などの先生)が言葉を教えてくれたときに、新しい言葉がより定着しやすくなるのではないかと考えています。
新しい言葉は既存の知識のネットワークに橋をかけるように教えることが大切です。そうすることで、子どもの理解は広がり、言葉は生きた知識として息づきます。そして、学校生活を存分に楽しむことが出来るようになります。



