今年は『長くつ下のピッピ』を読んであげています。1度読んであげたら好評だったので、1話ずつ読んであげています。子どもたちは基本的に、奇想天外な子どもの主人公が出てくる本が好きですね。

 本や絵本は楽しいのが一番です。子どもにとって、読むというのは文字を音にして、さらに日本語に変換するというのは、とてもつらくて大変な作業ですので、話好きになるまではしっかりと読み聞かせをしてあげることが大切だと思っています。お話が好きになって初めて、読むという高いハードルを乗り越える勇気が出てくるのです。そして、子どもが楽しむのも大切ですが、親が読み聞かせを楽しむことも大切だと思っています。

 読み聞かせが大切だといろんな人が言っているから、仕方がなく読むという姿勢では子どもにもその姿勢が伝わってしまいます。いろんな工夫があると思いますが、私は絵本を借りるときが楽しみでした。どこの国の絵本にしようかと選ぶのです。そして、一度、気に入った国ができると、しばらくその国の絵本を選び続けます。お気に入りの作家も作ります。個人的には東欧の絵本が不思議な感じがしてとても興味深かったですし、わが子たちも気に入ってくれました。読み聞かせをしていて「不思議だなあ」と思ったら、読んでいる途中で「不思議だね」と気持ちを交換しますし、「どうなるんだろう?」と思ったら、「どうなると思う?」と口にして少し間を開けます。

 文字にしてみると、“工夫”ではないですね。難しく考えずに、自分が感じたこと、思ったことを自然に伝えているだけです。感じる時間(や考える時間)を交換できるからこそ、読み聞かせは大切な時間だと思っています。

 冒頭の『長くつ下のピッピ』をトゥモローで子どもたちに読み聞かせしている時もスタンスは同じで、たまに質問を投げかけます。

 

日が暮れる時間が早くなったからこそ、下の写真のようなきれいな夕焼け空を親子で見る機会が増えてきましたね!夕暮れの空を見るだけでも、気持ちの交換は出来るはずです。