昨日の多摩動物公園への遠出で、今年も1年が終わりました。火曜日に国立科学博物館へ、木曜日に多摩動物公園へお出かけして、水曜日はバルシューレでした。

 その中で、去年までとは楽しみ方が大きく変わった子たちがいました。漢字(語彙)のレッスンを受けている子たちです。去年はただ見たり遊んだり体験したりして楽しんでいただけだったのが、今年はもう一歩踏み込んで自発的に説明パネルを声に出して読んでいました。一人では読めない漢字も二人で読めばどちらかが読めます。二人そろって読めない場合は、私が助けてあげていました。火曜日も木曜日もかなりの文量を読んでいました。読んでいても楽しくないのであれば読み続けることは出来ません。少なくとも「読める」という自信をつけてくれているのでしょう。説明文が分かると、動物園も博物館もより楽しめるのです。漢字のレッスンが練習の場であれば、博物館や動物園は実践の場です。勉強をする理由はたくさんありますが、「より楽しむため」なのかもしれないと年末の遠出で感じました。

 さて、多摩動物公園では子どもたちの力だけで園内のレストランまで行ってもらいました。つまり、私が子どもたちに連れて行ってもらいました。案内板の地図を使って、子どもたちに「いまどこにいるんだっけ?」という問いかけから始まり、「何処のレストランに行くか」を考えてもらいました。たぶん、地図を自分で見るということはやったことがなかったと思います。だから、地図上の道を指さして「簡単だよ。こっちに行けばいいんだよ」などと地図上の道を指さして言っていました。私が「じゃあ、どっちに行けばいいの?」と確認すると頭を抱えていました。一度はいろんなことを話し合いながらも、来た道を戻って、さっきまで遊んでいた広場に戻ってしまいました。もう一度案内板に戻って一生懸命地図を見て、何度か間違いを繰り返した後に、レストランに辿り着きました。いつもは連れて行ってもらっているだけなのに、昨日は「連れて行ってあげた」と自信になってくれたら嬉しいです。そして、実際に行動に移すことの大切さに気付いてくれていたら、なお嬉しいです。

 水曜日は杉本さんに来ていただいてバルシューレをやりました。杉本さんに遊んでもらったのは1時間でしたが、9:00から12:30(30分延長)まで場所を借りていたので、思いっきり遊びまくりました。運動面でたくさんの子を見てきている杉本さんに「トゥモローの子はよく運動が出来る」と言っていただけたのは素直に嬉しかったです。そして、今回も「教えてしまうのは簡単だけど、そうするとその先が続かない」とおっしゃって、子どもたちだけでどうするかを相談する時間を作ってくれました。スポーツも勉強も同じですね。上手くいく上手くいかない関係なく、自分(たち)なりに考えてやってみることが何よりも大切ですね。