良い所も多いのですがちょっと負けると自制心を失ってしまう子がいます。「勝ちたい、負けたくない」という気持ちはとても大切ですが、負けるたびに大騒ぎしていると、他の子がその子と遊びたくなくなり、結果として、その子が成長するチャンスを失ってしまいます。

 さて、『大勢の中のあなたへ』というひきたよしあきさんの本を週に1回読んであげているのですが、今週の内容は「負けたからと言って、それまでの努力がなくなるわけではない、頑張ったあなたは頑張らなかったあなたよりも間違いなく成長している」という内容でした。読み終えた後、どう思ったかを確認すると「負けてもいいから頑張る」という感想をちょっとはにかみながら発表してくれました。

 勝ったり負けたりして、お互いに切磋琢磨していけるライバルがいると成長速度が上がっていきます。逆に、一人の子がずっと勝っている状態では勝っている子も負けている子も成長速度が遅くなってしまいます。負けたとき、失敗したときは誰もが悔しいものです。その悔しさを成長につなげてもらいたいです。そして、勝っている自分を喜ぶのではなく、成長している自分に気づけるようになってもらいたいです。